大高病院の設立コンセプト 医師、看護師等医療従事者向け 足立区西新井、梅島

救急科 〒121-0815 足立区島根3丁目17-8

電話番号:03-5856-7319

医療従事者の方へ

当院設立の趣旨と診療内容について

大高病院の設立の趣旨は以下の3点です。

① 地域住民に対するアージェントケア
② 2次救急の中でも搬送困難になりやすい症例を積極的に受け入れる
③ 救命救急センターのバックベッドの役割

①に関しては、地域住民に対してUrgent Careを行い、軽症救急患者が大病院へ行かなくても済むようにすることを目的に、ちょっと熱が出た、指を切った、やけどをした、など患者さん自身も軽症だとわかっているが、とにかく早くどこかで診てもらいたいという地域の要望に応えることを、平日祝祭日、昼夜を問わず行っています。
②に関しては、単一診療科目に選定ができない例や、施設入所中や在宅医療を受けている高齢者の内科救急、小児の外傷や熱傷、アルコール関連や精神障害をお持ちの方の病気や怪我の診療を可能な限り受けいれています。
③に関しては、救命救急センターから転送の患者を受け入れ、救命救急センターの空床確保に貢献しています。

精神疾患を合併する患者の診療について

 私は医師の修練を精神科医として始めました。当時は専門に特化した研修でしたが、実際の診療では専門外の対応を行う機会が多く、その度自分の力不足を感じていました。そのため、多くの経験を積むべく救命救急センターに移籍し、救急医としての修行を行いました。その後、救急専門医として身を立てることができましたが、同時にいつも救急医療での精神症状を有する患者様の対応に課題を感じていました。

 私が感じた問題点は、決して個人の資質ではなく、あくまでも現状の医療従事者のトレーニング法によるものと考えています。救急医療に従事する者は、治療の同意が得られにくいことや、精神症状に対する経験不足から認知症や精神疾患を有する患者様の対応を苦手とする場合があります。また、精神科医療に従事する者は「精神科と身体科」などと自ら線引きを行い、専門外の診療を苦手とする場合があります。しかしながら、認知症や精神疾患を有する患者様が身体の病気や怪我を合併することがありますし、体の痛みや苦しさを訴える理由が実は精神疾患であることもあり得ます。双方は密接な関係にあるにもかかわらず、この苦手意識が救急搬送困難例を生み出し、救急医療の円滑化を妨げていると思われます。

 誤解を受けやすいのですが、大高病院は救急科が主体の身体疾患の診療を行う病院です。病棟は一般病棟のみで、精神保健福祉法に基づく精神科病棟はありません。また、外来でも精神疾患のみの診療は行っていません。しかし、これらの問題に取り組むため、病気や怪我の治療が必要だが認知症や精神疾患があるため搬送先がみつからない症例、意識障害や精神症状が器質的疾患によるものか精神疾患によるものか診断が必要な症例、自殺企図のため処置と精神科的介入が同時に必要な症例、向精神薬による副作用や合併症が生じた症例などを積極的に受け入れ、救急医療の円滑化に役立ちたいと考えています。

増築・増床にあたって

 大高病院は①地域住民に対するアージェントケア、②二次救急医療の中でも搬送困難になりやすい症例を可能な限り受け入れる、③救命救急センターのバックベッドとして転院搬送を受け入れることを診療の柱としています。しかしながら、救急初療が主体であることと以前は22床と病床数が少なかったことから、長期フォローが必要な外来患者は他院に紹介し、救命救急センターから転院された入院患者はバイタルサインが安定し人工呼吸器の離脱に結論が出た後は、リハビリテーションや療養を目的に転院していただいていました。そのため、当院で継続的な治療を希望される患者さんに対して長期的なフォローができないことが課題となっていました。

 それらの問題点を解決するため、平成29年6月に病院の増築を行い病床数を41床へ増床、令和1年5月には病床数を82床へ増床しました。増築部分では病床を新設し、当院で継続的な治療を望まれる患者さんのニーズに応えることを可能とするため一般病棟に加え障害者病棟を開設しました。令和1年7月開設の地域包括ケア病床では救急医療後に必要なフォローを行い、当院から直接自宅へ帰れるように診療しています。また、以前は1つのみであった外来診察室を複数に増やし、リハビリテーション室を新設して通院が必要な患者さんのフォローをしています。さらに、訪問診療部門を充実させ、どんな状況であろうとも在宅医療と救急医療でサポートし続けます。今まで行っていた診療の3本柱(当院設立の趣旨)は変わりませんが、今後は救急医療後の分野にまで守備範囲を拡げ、より長く密接に患者さんに関わっていこうと考えています。

 末筆になりますが、当院では一緒に働く仲間を募集しています。救急医療、総合診療、在宅診療などに携われ同じ視点をお持ちの方、当院開設の趣旨に賛同いただける皆様のご連絡をお待ちしています。

院内保育所について

 大高病院は院内保育所「大高病院すくすく保育所」を併設しています。小さなお子様のいるスタッフも安心してご勤務いただけます。
大高病院すくすく保育所のしおりはこちら

メディア掲載

  • 2014/8/20
    総合メディカル株式会社発行の経営情報誌『Hint』vol.184に
    当院を紹介した記事が掲載されました。 詳細はこちら
  • 2015/3/16
    日経メディカルOnline(日経BP社)に当院を紹介した記事
    『激戦区・東京で救急病院開設した40代医師の挑戦』
    が掲載されました。 詳細はこちら
  • 2015/5/15
    テレビ朝日「スーパーJチャンネル」にて当院を紹介した特集
    『一人の医師の覚悟が患者救う最後の“砦"命を繋ぐ…救急病院』
    が放送されました。 詳細はこちら
  • 2016/5/20
    『ドクターズ・ファイル(株式会社ギミック)』vol.9298に
    当院を紹介した記事が掲載されました。 詳細はこちら
  • 2016/6/17
    NHK総合「おはよう日本」にて当院を紹介した特集
    『“病院が見つからない”都市部での課題』
    が放送されました。 詳細はこちら
  • 2016/6/25
    NHK総合「目撃!日本列島」にて当院を紹介した特集
    『さまよう患者を救え~東京初 救急専門病院~』
    が放送されました。 詳細はこちら
  • 2017/4/24
    日本経済新聞に大髙院長のコメントが掲載されました。
    詳細はこちら
  • 2018/3/8
    フジテレビ「みんなのニュース」にて
    大髙院長のコメントが放送されました。
  • 2018/7/17
    『ホスピタルズ・ファイル(株式会社ギミック)』に当院を紹介した記事が掲載されました。
    詳細はこちら
  • 2018/7/20
    フジテレビ「プライムニュース イブニング」にて当院を紹介した特集
    『脳梗塞と思ったら熱中症…“酷暑”影響で「病気も悪化しやすい」病院長が警鐘』が放送されました。
    詳細はこちら
  • 2018/9/7
    フジテレビ「プライムニュース イブニング」
    特集『命をつなぐ東京の停電対策・ブラックアウトの恐怖』にて
    当院の大髙院長と阿部診療部長が取材を受けました。
  • 2019/1/23
    テレビ朝日「報道ステーション」にて
    当院の大髙院長がインフルエンザについて取材を受けました。
    詳細はこちら
  • 2019/1/26
    テレビ朝日「サタデーステーション」にて
    当院の大髙院長がインフルエンザについて取材を受けました。
    詳細はこちら
  • 2019/4/27
    テレビ朝日「サタデーステーション」にて
    当院の大髙院長がGW期間中の診療について取材を受けました。
  • 2019/4/29
    フジテレビ「とくダネ!」にて
    当院の大髙院長がGW期間中の診療について取材を受けました。
  • 2019/6/7
    フジテレビ「プライムニュース イブニング」
  • 2019/6/8
    フジテレビ「めざましどようび」
    にて、当院の阿部診療部長が『上皇后・美智子さまのBNP値上昇について』取材を受けました。
    TV放映内容はこちら
  • 2019/7/1
    フジテレビ「Live News it!」
    にて、当院の脳神経外科・佐藤医師が
    『ジャニー喜多川氏が発症した解離性脳動脈瘤破裂について』取材を受けました。
  • 2019/9/1
    企業組合建築ジャーナル発行の情報誌『建築ジャーナル』No.1294に
    当院を紹介した記事が掲載されました。 詳細はこちら
  • 2019/12/1
    日本医師会女性医師支援センター発行の『日本医師会女性医師バンク12年の歩み』にて 当院の大髙院長と松本法人本部長が取材を受けました。 詳細はこちら
  • 2020/2/14
    2/10 フジテレビ「直撃LIVE グッディ! 」にて、 当院の大髙院長が『バドミントン・桃田賢斗選手が受傷した眼窩底骨折について』取材を受けました。 詳細はこちら
  • 2020/10/25
    株式会社メディカル・プリンシプル社発行の医療系情報誌『ドクターズマガジン』No.250に
    当院を紹介した記事が掲載されました。詳細はこちら

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